2019年3月8日に配信された第323回で私の投稿も読まれたのですが、こちらのブログにも少し記載しておきたいと思います。
「アマチュア無線の魅力を考える、ご意見募集」のページでは、最初の頃は「アマチュア無線を始めた理由と続けている理由」が質問のメインだったので、私は以下のような投稿をしました。
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アマチュア無線の魅力と言ってもおそらく十人十色だと思います。
私自身を振り返ってみると、初めて電話級(現4級)を取得したの
ただし、パソコンに興味が移りつつもアマチュア無線活動を続けて
開局当時の中高生時代は同年代の友人との夜な夜な6mSSBでの
アマチュア無線でなくても同じ趣味を持つ「仲間との繋がり」は可
一時期、個人同士の手軽な通信手段として4アマ取得者が増大しハ
皆さんそれぞれの魅力についてうかがえることを楽しみにしていま
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長年続けてきたのは、同じ趣味/興味を共有する仲間との繋がりが大きな要因でしたが、アマチュア無線に関して本当に魅力的に感じたのはその後に書いたように、アマチュア無線を楽しむ為に必要となる技術や知識が非常に広範囲に及んでいて、それぞれの分野が奥深い事でした。
過去には趣味の王様と呼ばれていたのは、アマチュア無線の楽しみ方が多種に渡っていたからだと思っています。当時から、交信を楽しむのも、無線機やアンテナを自作するのを楽しむのも、それぞれの個人個人の楽しみ方を見つけられることが強調されていたように思います。
今となって、DX交信も少しかじってみると、非常に広範囲の知識や技術が必要である事がよく分かりました。
私が短時間で思いつく範囲で魅力に繋がると思われる事柄を羅列してみると…
交信/運用技術
- コンテスト時のノウハウ/オペレーション技術
- DX等ペディションでパイルを抜く為のノウハウ/オペレーション技術
- DX等ペディションでパイルをさばく為のノウハウ/オペレーション技術
- CWやRTTY等の通信モード毎のノウハウ/オペレーション技術
- 衛星通信のオペレーション技術
- EME通信のオペレーション技術
- マイクロ波の運用ノウハウ
- QRP/QRO運用に必要なノウハウや各種技術
電波伝播
- 電離層反射の原理、地磁気や太陽の活動との関連など地学知識
- 電波伝播に関わる電磁気学
- 低周波から高周波に渡る電気回路技術
- HF~マイクロ波のそれぞれの伝播特性
運用システム/関連知識
- アンテナ設計/作成技術
- 無線機/リニアアンプや周辺機器の回路設計/作成技術
- アマチュア衛星などの設計/作成技術
- アンテナタワーの運用ノウハウ
- 移動運用のノウハウ
- 各種デジタル通信の変調技術/プロトコルとソフトウェア知識/技術
- 各システムを相互に連携してうまく稼働させるためのアーキテクチャ技術
- 無線機やタワーなどをコントロールするためのソフトウェア知識/技術
- 各種ソフトを稼働させるパソコンの知識/技術
- 世界各国のアマチュア無線制度と運用協定などの知識
- 海外運用のためのノウハウ
アワード/QSL収集
- DXCC/IOTA/SOTA/JCC/JCG等アワード収集
- 交信した各局からのQSLカード収集(紙媒体/電子媒体)
- ClublogのようにQSOデータを多数集めてその中から様々な情報を抽出するビッグデータ活用技術
コミュニケーション
- 交信すること自体/コミュニケーションの楽しみ
- 新たな出会いの楽しみ
- QSOで出会った相手とのアイボールミーティングの楽しみ
- 若者/ニューカマーとのコミュニケーション/サポート
また、同じ回に読まれた櫻井さん(JQ2GYU/JF1LZQ)は、アマチュア無線という「プロトタイプを実験できる場」を活用した、社会貢献へ繋がる大きな魅力を上げられています。
これを読まれている皆さんも、さらにそれぞれ自分自身で感じられている魅力をお持ちかと思います。
私は、アマチュア無線という趣味は多種多様の分野に渡って楽しみが広がっていることが大きな魅力ではないか、と感じています。